ディレクターにズームイン!!書 題:ディレクターにズームイン!
副 題:おもいっきりカリキュラ仮装でゲバゲバ……なんでそうなるシャボン玉
著 者:斉藤太朗
出版社:日本テレビ放送網
発行年:2000/2/11
著者は音楽好きからテレビの世界に興味を持っていった人で、
アルバイトのボーヤのような事から、自然と日本テレビに出入りするようになる。
井原高忠→秋本近史のバラエティに関わり、ADとして奮闘を続ける。
その時のコードを持ちながらチョコマカする様子を見て、
藤村有弘が、ギニョール人形みたいだと言ったことから、ギニョが愛称となった。

日本一のフロア・マネージャーとして先輩連に使われ続ける中、
少しずつディレクターとして道が開けていくのを、物にしていく。
コイシツのギニョと異名を取るしつこさで、常に完成度の高い物を追求する姿勢は、
青島幸男をして、作家を辞めたのはお前のせいだと言わしめた。
けれども、そうした姿勢から産み出した作品は、視聴者に支持されていく。

『なんでそうなるの』『カリキュラマシーン』『ズームイン!!朝!』『仮装大賞』、
そして、あの笑って!いいともの牙城を崩した『午後は○○ おもいっきりテレビ』 。
日本テレビが弱かった朝と昼で、それぞれテレビ史に残る番組を作り上げた。
それら関わった番組についての記憶語りの書で、口述筆記のようなものらしい。
ただ、書き手が上手いのか、そういう感じは受けない。

その性向からか、やはり記憶が確かで、往年の名番組の裏方生活が甦る。
昭和の制作者・タレント・番組、それらが有機的に結び付いて語られ、
活き活きと著されているのは、齋藤の語りの確かさも有るだろうが、
きっと編集・構成者の技量もかなり大きいのだろうと思う。
ところどころで、関係した著名人による齋藤評も入っている。


★★★★★ 独自採点 ★★★★★


資料性:6
  数々の名番組の裏方目線が語られている。

面白さ:8
  生の言葉で語られており、それでいて破綻が無い。構成の妙。

必携度:5
  長寿番組が多いので、語られている番組数は多くない。

入手難度:5
  探せば容易に見つかる。