ぼくたちのアニメ史書 題:ぼくたちのアニメ史
副 題:
著 者:辻 真先
出版社:岩波書店
発行年:2008/2/20
正しく草創期からテレビと関わり続け、TVアニメーションというものが
誕生してからは、そちらとより強い結び付きとなった著者である。
故にテレビ、アニメに関する著作は数多い。
これは、テレビに関わらずに、アニメ史というものを
ザッと眺めていく新書版である。

当然、著者の実体験が中心となって語られているのだが、
戦前の漫画映画から語られているのだから凄い。
手塚治虫もそうだが、結局、彼らは富裕層に属していたから、
戦時局でも映画、漫画映画などを多く見られたと思われる。
市井の貧しい人々が、昭和19年とかに
漫画映画を見て楽しんでいたとは、あまり思えない。

そういうわけで、著者が子供時代の話も貴重であるし、
テレビの仕事に関わるようになってからは、
内部の話も詳細に入ってくるので、また貴重である。
個人的には、後半の映画やビデオなどの新しいアニメの話が
中心となってきたあたりから読みづらくなっていくのだが、
遍くアニメというものが好きな人であれば、一読すべき本であろう。 


★★★★★ 独自採点 ★★★★★


資料性:7
記憶語りだが、貴重な証言が多数。

面白さ:6
通史を意識しているので、面白さ優先ではない。

必携度:5
辻真先ファン、真のアニメファンなら。

入手難度:2
まだ新品が入手可能。