モーレツ!アナーキーテレビ伝説書 題:モーレツ!アナーキーテレビ伝説
副 題:
著 者:
出版社:洋泉社
発行年:2014/8/28
およそテレビ番組解説本で、これだけ詳しく、
これだけ無名番組を扱った書は空前である(笑)。
できれば絶後とはならずに、
後追いで色々な番組を扱って欲しいものだ。

そうは言っても商業書であるから客寄せの部分は有って、
それを担っているのが最初の方の「バラエティー」である。
『みごろ!たべごろ!笑いごろ!!』『ゲバゲバ90分』
『うわさのチャンネル』『TVジョッキー』
『裏番組をブッ飛ばせ!』といった有名所がズラズラ並ぶ。

しかし、子供向け番組の解説書は世に腐るほど有るものの、
その他の番組の本は非常に数が少ないため、
これら番組でさえ、それほど詳しくは扱われてきていないのだ。
勿論この本も、いろいろゴッタ煮であるから、
痒い所に手が届くという構成にはなっていないが、
その情報量は、これまでの不遇ぶりから一線を画す。

そしてそれは、後半になるに従い、色濃くなっていくのである。
なんと『ドキュメンタリー』の項目が有るのだ。
そこで触れられている番組には、『私がつくった番組』
『私は…』などという、誰も知らない番組まで(笑)。
それもお座なりではなく、かなりきちんと触れられている。

そうした項目をザッと書いておくと、他には「夜の情報番組」
 「東京12チャンネルの世界」「脱ドラマ」という感じ。
しかし、今では放送が許されないような過激な番組を集めた書で、
一社だけの独自枠を手にしたのは、東京12チャンネルの誉れか。
各項目で扱われる番組数そのものは多くないが、
その分、内容はそれなりに濃いものとなっている。

資料に基づいた解説も無いではないが、中核を占めるのは
関係者による生の証言となっている。
これがまた、これまであまり扱われなかった証言者たちで、
しかもその人数が結構多いし、内容も薄くない。
次から次と現れる新しい話に押し流されそうになり、
途中からお腹いっぱいという感覚にまでなる(笑)。
これで1500円というのだから、昭和テレビマニアは買いの一手だ。


 ★★★★★ 独自採点 ★★★★★


資料性:8
生の証言が非常に多い。

面白さ:9
これまであまり扱われなかった番組の話が盛り沢山。

必携度:9
稀少情報の多さと価格の割安感で必携の本。

入手難度:1
まだ出たばかり。