朝日放送の50年書 題:朝日放送の50年
副 題:Ⅰ 本史、Ⅱ 番組おもしろ史、Ⅲ 資料編
著 者:朝日放送社史編修室 編
出版社:朝日放送
発行年:2000/3/31
朝日放送の50年 本史朝日放送の50年 番組おもしろ史朝日放送の50年 資料集



大手の民放は大体50年を経過しているが、
それらの50年史本は時代を象徴して、
DVD付属にして映像を多数収録したものが多い。
それは大変結構なのだが、そこに甘え、
文字の情報量が格段に少なくなっている。

この朝日放送の物はそれらに逆行し、
映像特典が無い代わりに書籍が3部も有り、
文字の情報がこの時代としては格段に多い。
研究者の立場から言えば、勿論、
情報量が多い方がありがたいだろうと思う。

本史は、通常の社史にあたるもの。
大阪民放第一局で、非常に情報が少ない
大阪テレビをテレビ放送では出自に持つ局だけに、
特に初期の記述は貴重な部分だろう。
宿敵・毎日新聞との共闘から、更には毎日の独自免許等。

番組おもしろ史は、歴代番組の中から幾つかを拾い上げ、
特に詳しく語っているもので、こんな具合で
全番組が語られたら、一大番組事典ができるのにと思う。
元々がラジオ局だけに、ラジオ番組も扱われている。
この一冊だけでも得難い読み物となっている。

資料集は、社史資料で通常扱われるような情報が多いが、
「主なラジオ・テレビ番組」に結構な紙数を割いている。 
番組名、番種、ネット区分、放送期間、曜日、時間帯、
放送形態、放送回数、概要が網羅されている。
なかなか貴重な資料だが、この手の物は盲信は出来ない。


★★★★★ 独自採点 ★★★★★


資料性:10
  社史の本道を行く情報量。社史はこうでなくてはならない。

面白さ:10
  情報本位のⅠ、Ⅲを補う、興味本位のⅡという構成の妙。

必携度:9
  朝日放送を把握するためには必携の書。
  非売品なので入手が容易ではないが、図書館ででも。