プレイガール完全攻略書 題:プレイガール完全攻略
副 題:
著 者:70年代放送文化研究会
出版社:白夜書房
発行年:1999/8/10
もう、この本が出されてから15年以上も過ぎたのか。
いつもながら月日の経つのは早いものである。
ワタクシは神田の書店で見かけてすぐに買ったのだが、
現在では結構なプレミア価格でないと入手できないだろう。

内容はそのまま、その昔に東京12チャンネルで放送した
『プレイガール』の研究書みたいなものである。
隅から隅まで一分の隙も無くプレイガールなので、
番組に興味が無い人は寄りつけない。

まだ沢たまき姐御の健在の頃だったのが素晴らしく、
八代万智子、浜かおる、八並映子、桑原幸子、応蘭芳 
との6名による座談会が実現しているのが白眉だ。

他に単独証言も数多く、真理明美、范文雀、高毬子、
大信田礼子、西尾三枝子、片山由美子、深田ミミ、
太田きよみ、渡辺やよい、宮園純子、ひし美ゆり子、
大堀早苗、夏樹レナ なんて所がコメントしている。

更に制作陣のコメントも数人あり、最後には当然の、
全287話完全データも掲載されている。
サブタイトル画面まで載せているこの作り。
そう。岩佐陽一が噛んでいる本なのだった。
だからデータ面での内容充実は折り紙付きと言える。

ただ、この人の文体はまどろっこしくて、個人的に好みでない。
ワタクシの分析では江口寿史あたりが発祥と思っている、
ヲタク文体というか、一人であれこれ言い回すようなもの。
それが冒頭に、かなりのページが割かれているのが、
ワタクシから見たマイナス点。
しかし、あれが好きな人はその分楽しめるという事になる。


★★★★★ 独自採点 ★★★★★


資料性:10
岩佐陽一ですから。

面白さ:8
関係者コメント盛り沢山。

必携度:3
プレイガールファンには当然10です。