ザ・ベストテン書 題:ザ・ベストテン
副 題:
著 者:山田修爾
出版社:ソニー・マガジンズ
発行年:2008/12/25

副題も修飾語も形容詞も何も無く、
ただ番組名をそのまま書題にした形。
いかにも、こんな番組を作った人間らしい。
山田修爾は当番組のディレクター、プロデューサーだった人間だ。

こんな番組というのは、それまでの芸能界の常識を排し、
テレビ局員のおいしい部分、利権構造とも言えた部分を排除した、
完全データ主義の番組という事だ。

そして本の内容も、まったく書題のままである。
通常こうした本の場合、 自分の生い立ちや、
最低でも入局してからの簡単な履歴くらいは書くものだ。
ワタクシはむしろ、そういう作りの方が好きだ。

だが、この本は隅から隅まで完璧に、
ザ・ベストテンに関する事のみで構成されている。 
様々な裏話が次から次と語られ、
巻末には黒柳徹子と筆者との対談、
そして全回ベストテンデータが有る。


★★★★★ 独自採点 ★★★★★



資料性:9
制作当事者の証言に、大量の巻末データ。

面白さ:7
裏話の連続だが、語り口はあまり面白くない。実直。

必携度:3
ベストテンマニアや歌謡曲マニアなら。