教育テレビの玉手箱書 題:教育テレビの玉手箱
副 題:
著 者:東京福袋
出版社:角川書店
発行年:2000/4/20
著者名を見て、大体の察しは付いていたのだが…
と言ってもワタクシは、東京福袋なんてまったく知らなかった。
あくまでも語感だけで察しが付いたという事である。

東京福袋とは、吉野忍とみやしたゆきこが開いている
Webサイトとの事が冒頭に書いてあって、
それで初めて開いてみたが、街中の奇妙な物を探している?
なんかタモリ倶楽部ノリのサイトのようだ。
二人は、どうも夫婦らしい。(はてなキーワード) 

冒頭ページに点取り占いが有ったから、
ああ、あの日曜研究家の人ねと思ったら、
著書などの紹介が出ていないし、何か変だなと。
あちらは町田忍だった。

吉野の自己紹介欄に「吉岡忍」とよく間違えられると有るが、
町田との混同の方が多いのではないかな。
町田について言及しないのは、なるべく良く見せたいからか、
或いは同じ様な範疇の人物だから意識しているのか。

そんな事は基本どうでも良くて、問題はこの本なのだが、
正直、昭和テレビという観点から言えば全く無用の本である。
ワタクシは昨今の教育テレビを娯楽視する見方が嫌いで、
どうせその手の本なのだろうなと思っていたら、案の定だった。 

しかも、それほどは酷くないがワタクシが嫌いなヲタク文体に
近い書き方で、番組も平成のものが主体。
古本とは言え、買わなければ良かった。

だから、比較的新しめの教育テレビが好きで、
砕けた文体が好きな人なら、読める本であろう。
中でも『おかあさんといっしょ』が最も詳しい。
詳しいと言っても情報的なものではなく、
あくまでも楽しむためのものであるので、
いずれにしても研究者には無用の本だと思う。


★★★★★ 独自採点 ★★★★★


資料性:3
昭和時代の話は検索すれば解る事ばかり。

面白さ:3
昭和時代が少なすぎるので。

必携度:2
よほど財力が有る人なら。