ゲバゲバ70年!書 題:ゲバゲバ70年
副 題:大橋巨泉自伝
著 者:大橋巨泉
出版社:講談社
発行年:2004/3/25
先般亡くなった大橋巨泉が、もう十年以上前に著した自伝である。
正道を行く自伝であって、きちんと生い立ちから記されている。
巨泉の名を付ける由来となった俳句との関わりや、
芸能界と関わる切っ掛けとなるジャズ評論家時代など、
全ての時代を率直な言葉で、全く飾ること無く書き連ねている。

あまりに表現が直截すぎて、よく書くなあという事も多いが、
大体は自分や身の回りに関する事なので、それも小気味よい。
マーサ三宅との一度目の結婚に関してや、
添い遂げられた二度目の結婚に関する話など、
ごく私的な事も余さず書いてある。現在の性生活まで(笑)。

そしてテレビと関わるようになってから、井原高忠と関わり、
それが11PMへと繋がっていって、タレントへの転身となる。
タレントとなってからの話も勿論満載だが、
欲を言えば、もっと目立たないような番組に関しても
細かく語り残しておいて欲しかったところだ。
日記を付けていたという事らしく、それは可能だったと思うから。


★★★★★ 独自採点 ★★★★★


資料性:7
非常に明確に描写されている。

面白さ:8
書き方が非常に直截で、腑に落ちる。

必携度:4
テレビ史に大きく残る人物なので。