最終回はこうだった書 題:「最終回はこうだった!」
副 題:昭和 懐かしのヒーロー番組
著 者:石橋春海
出版社:アントレックス
発行年:2016/8/2
値段はたったの650円足らず。
なのに結構図版が使われていて、見映えは悪くない。
何より素晴らしいのは、扱われている番組群だ。
既視感の有る構成だなと思ったら、石橋春海だった。

月光仮面、遊星王子、鉄腕アトム、まぼろし探偵、七色仮面、豹の目、鉄人28号、快傑ハリマオ、ナショナルキッド、琴姫七変化、恐怖のミイラ、隠密剣士、宇宙Gメン、忍者部隊月光、マグマ大使、怪人四十面相、仮面の忍者赤影、光速エスパー、コメットさん、怪獣王子、シルバー仮面、スペクトルマン、アイアンキング、快傑ライオン丸、スーパーロボットレッドバロン、魔神ハンターミツルギ、隠密剣士突っ走れ!

いやあ、本当に素晴らしい。
仮面ライダーだのウルトラマンだのといったページの無駄は一切無い。
って、本来はそっちの方が訴求力あるページだろという事だが、
これだけの数のうらぶれ番組が揃うと、逆にそんなのが埋没してしまう。
その辺を先述書の時に書いたと思うが、今回はその意味で申し分なし。
ただ、売れるのか?(笑)

んまあ、赤影だのライオン丸だのマグマ大使だのスペクトルマンだの
は押さえているから、 まったく誰も知らない番組ばかりではないし。
きっと大丈夫なのだろう。
しかし入手法が限られていそうな。

当初、どこかネット書店で買えるかと検索してみたら、まるで出て来ず。
どうもコンビニのサークルKサンクスかファミリーマートの
どちらかだけで買える物のようなのだが、本当なのかな。
仕方ないので、普段はまず行かないサークルKサンクスにて購入。

一つの番組が見開き2~4ページで、写真が多いのは良いが、
結構画面キャプチャも多いのは仕方ないか。
解説はおちゃらけの無いもので、ワタクシには合っている。
そして最後のページで、小さめの所で最終回の内容を記述してある。

なんでこんなに知られてない番組ばかりなのかと言えば、 
同様の本が既に岩佐陽一によってかなり前に作られていたのだった。
言ってみれば二番煎じなのだが、やはり扱う番組が良い。
普通の商売人なら避ける顔触れで、ワタクシなどはゾクゾクする。

まあでも、快傑鷹の羽とか天馬天兵、天兵童子、変幻三日月丸、
ハリマの小天狗、少年探偵団、口笛探偵長、怪人二十面相、
矢車剣之助、赤胴鈴之助なんてとこが無いのが玉に瑕かな。
そんな観点では傷の無い玉なんか一生お目にかかれないが。


★★★★★ 独自採点 ★★★★★


資料性:7
最終回の内容に関しては完璧か。

面白さ:6
説明とあらすじだけなので。

必携度:7
なにしろこの手の番組はまず商品にならない。