書 題:「時間ですよ」を作った男
副 題:久世光彦のドラマ世界
著 者:加藤義彦
出版社:双葉社
発行年:2007/3/30
副 題:久世光彦のドラマ世界
著 者:加藤義彦
出版社:双葉社
発行年:2007/3/30
帯に「奇才 久世光彦が遺した最後の言葉」と有って、これだけのページ数なのだから、さぞかし久世の言葉を読む事が出来ると思って読むと、ワタクシのようにガッカリする事となる。
久世の言葉は要所要所にしか出て来ないし、それも、茫洋とした言葉が多くて、この本ならではのこの言葉で新しい事がわかった、というような事は、そう多くない。
文章の殆どは、久世が制作したドラマの解説や実際の筋運びであり、それも今ではなかなか見られないものなら貴重であるし、そういうものも少なくないが、『時間ですよ』 や『寺内貫太郎一家』あたりでそれをやられても、正直、今更という感じである。
まあ、より多くの読者に訴求力を持たせるためには仕方無いのだろうが。
『8時だョ!全員集合』との絡みあたりの挿話は、多くの人に知られざる部分だろうし、ワタクシとしても意外な部分で、楽しく読めた。
ただ、全体の文章はあくまでも作者が構築しており、 久世の証言が少ないのが返す返すも惜しい。
KANOX立ち上げ後の久世ドラマには、現在ではなかなか見られないものも多いが、そういう作品の解説は貴重で、有名作品の時には飛ばしていたような入念な解説が活きてくる。
巻末には久世ドラマのテーマ曲&劇中歌、DVDリストなどが資料として載っている。
久世作品は劇中歌に華が多かったので、余さず紹介しているこのリストも重宝する。
★★★★★ 独自採点 ★★★★★
資料性:7
久世作品の資料として置いておくのも良し。
面白さ:6
久世の言葉がもっと読めれば申し分無かったが。
必携度:7
無名作品でもかなり入念に解説している。
久世の言葉は要所要所にしか出て来ないし、それも、茫洋とした言葉が多くて、この本ならではのこの言葉で新しい事がわかった、というような事は、そう多くない。
文章の殆どは、久世が制作したドラマの解説や実際の筋運びであり、それも今ではなかなか見られないものなら貴重であるし、そういうものも少なくないが、『時間ですよ』 や『寺内貫太郎一家』あたりでそれをやられても、正直、今更という感じである。
まあ、より多くの読者に訴求力を持たせるためには仕方無いのだろうが。
『8時だョ!全員集合』との絡みあたりの挿話は、多くの人に知られざる部分だろうし、ワタクシとしても意外な部分で、楽しく読めた。
ただ、全体の文章はあくまでも作者が構築しており、 久世の証言が少ないのが返す返すも惜しい。
KANOX立ち上げ後の久世ドラマには、現在ではなかなか見られないものも多いが、そういう作品の解説は貴重で、有名作品の時には飛ばしていたような入念な解説が活きてくる。
巻末には久世ドラマのテーマ曲&劇中歌、DVDリストなどが資料として載っている。
久世作品は劇中歌に華が多かったので、余さず紹介しているこのリストも重宝する。
★★★★★ 独自採点 ★★★★★
資料性:7
久世作品の資料として置いておくのも良し。
面白さ:6
久世の言葉がもっと読めれば申し分無かったが。
必携度:7
無名作品でもかなり入念に解説している。